人懐っこい猫に育てるには?人懐っこい猫の仕草・種類・暮らすときのポイントをご紹介
猫はもともとクールで単独行動を好む生き物ですが、人と暮らすことで甘えん坊で人懐っこくもなります。
クールな猫が甘えてくるなんてギャップにやられてしまいますよね。
人懐っこい猫と暮らすときのポイント、人懐っこい猫の種類や仕草、人懐っこく育てる方法をご紹介しましょう。
人懐っこい猫に育てるためには?
人懐っこい猫に育てるためには人間とのコミュニケーションが大切です。
猫が「人間は怖くない、味方だ」と思えるようなコミュニケーションをご紹介しましょう。
一緒に過ごす時間を大切にする
猫は1日の約6割を睡眠に使って、約4割しか起きていないといわれています。
つまり、猫は飼い主さんと一緒に遊んだり、スキンシップする時間が生涯の4割程度しかないということ。
たった4割しかない起きているをどう過ごすか考えた末、猫はあなたと遊び、撫でてもらうことにしたのです。
猫の意思を大切にしましょう。
あなたが留守である時間も鑑みると、猫の生涯の3割程度しか起きている時間を共にできないともいえます。
一緒に過ごす時間は、猫にとって人間との信頼関係を深めるうえでとても大切でかけがえのない時間です。
ただ、過剰にかまってしまっても猫にとってストレスになります。
猫がただ眠っているときやグルーミングをしているときは静かに寄り添いましょう。
猫にとってあなたが「無害である」と認識してもらうことが信頼関係を築く第一歩です。
エスキモーキス(猫の挨拶)をする
猫同士で鼻を近づけ、匂いを嗅ぎ合うエスキモーキスは猫の挨拶です。
エスキモーキスを通して、猫はお互いの体調や機嫌を確認し合っています。
猫は人間への挨拶にもエスキモーキスと同様に鼻を近づける仕草を見せます。
猫とエスキモーキスするためには、人差し指をゆっくりと差し出して匂いを嗅いでもらうまで待ちましょう。
猫が静かにあなたの指の匂いを嗅げば挨拶完了といえます。
エスキモーキスを通して猫とコミュニケーションをとって信頼関係を深めてください。
子猫の時期(社会期)の過ごし方に注意する
猫にとって生後3週目から9週目は社会期といって、外部からの刺激を受けやすい時期になります。
社会期に人間と適切なコミュニケーションをおこなった猫は、比較的友好的で人懐っこくなるといわれています。
猫にとっても社会期の間に人間からのスキンシップに慣れておくことは、獣医や爪切り等のストレスが軽減されるため良いことです。
猫の一生を左右するといってもいい、社会期で人が信頼を得られれば、人懐っこくなりやすいでしょう。
人懐っこくて寂しがりな猫と暮らすポイント4つ
人懐っこい猫は、寂しがり屋で甘えん坊な一面も同時に持ち合わせています。
人間も猫もストレスを感じずに暮らしていくコツをご紹介しましょう。
要求に応えて甘えさせてあげる
「ナデナデして~」「今すぐここにきて~」「いいから遊んで~」猫の要求が激しい場合は、もう、猫の要求全てに応えてみるのもコミュニケーションの一環です。
我が家の猫も朝、飼い主が起きるまで鳴き続け、起きた途端、尻尾をブルブル震わせてとっても嬉しそうにします。
人間に余力がある際は、猫の要求に全て応えてあげて猫の心を満たしてあげましょう。
留守番や1匹で過ごせるようにする
人懐っこい猫であっても、しっかりと留守番や1匹で過ごせるようにしつけましょう。
猫は自分の時間をとても大切する生き物ともいえるため、人間と過ごしていても1匹で過ごせる時間や居場所がとても重要です。
猫が1匹の時間が確保できるように、キャットタワーの位置や寝床を工夫してあげましょう。
猫のためにも留守番できるように育てる必要があります。
飼い主がいなくても家のなかは安全、安心で猫にとってくつろげる場所であるようにおもちゃ、爪とぎ、気温に気遣ってあげましょう。
実は、帰宅後、すぐにかまうのもよくありません。
帰宅後すぐ過剰にかまってしまうと、1匹で落ち着いて過ごしていた猫に混乱を与えてしまう可能性もあります。
猫が飼い主さんが帰宅して興奮状態にある場合は、落ち着いてからいつものペースでかまってあげてください。
分離不安症に注意する
猫の病気の1つに「分離不安症」があります。
分離不安症は、猫が飼い主へ依存しすぎる精神状態から引き起こされる病気です。
分離不安症が引き起こされると、飼い主さんの姿が見えないだけでとても不安になり、ずっと鳴き続けたり、脱毛症や体調不良を引き起こす場合もあります。
分離不安症は、飼い主さんが猫をかまいすぎたり、在宅時に猫が1匹になる時間がないほどべったりしている等、飼い主と猫の距離感が近すぎることも要因の1つといわれています。
寂しがり屋で甘えん坊な人懐っこい猫ちゃんであっても、飼い主さんとの適切な距離感が掴めるように猫だけの時間も大切にしてあげましょう。
飼い主さんのストレスにも注意する
人懐っこい猫は、とにかく飼い主さんが大好きでどこへでもついて回り、早朝に叩き起こされることもありますよね。
朝のモーニングコールがあまりにも早い場合は、寝る前に10分間遊んであげましょう。
夜満足すると朝起こしに来なくなったという話しも聞きます。
それでも起こしてくる猫は何を求めているか考えてみてください。
トイレが綺麗か、お腹はすいていないか、水はあるか等をチェックして、猫に不満がたまらないようにしましょう。
もう「ただ、ただ起こしたい」そういった猫ちゃんとは、ひたすら我慢比べ。
起こしたい猫が勝つか、寝たい人間が勝つか、毎朝バトルです。
人懐っこい猫の種類と柄11種
人懐っこいといわれている猫をまとめました。
人懐っこい猫には馴染みのある猫から珍しい猫まで様々。猫の柄も人懐っこいかどうか関係します。
・エキゾチックショートヘア
・ラグドール
・ペルシャ
・メインクーン
・ヒマラヤン
・デボンレックス
・アビシニアン
・アメリカンショートヘア
・オリエンタルショートヘア
・シャム猫
・茶トラ猫
人懐っこい猫はオスが多い傾向がある
猫はメスよりもオスの方が甘えん坊な子が多いといわれています。
茶トラ柄の猫に人懐っこい猫が多いのも、茶トラの猫はオスが多いからともいえるでしょう。
ですが、メスにも甘えん坊で人懐っこく、寂しがり屋でかまってちゃんな猫もたくさんいます。
性別は1つの参考として、飼う猫や飼っている猫の性格をよく見て聞いて人懐っこい猫かどうか見極めてください。
人懐っこい猫のまとめ
人懐っこい猫は、飼い主の後ろをついてまわり甘えん坊でかわいいものです。
人懐っこい猫とは、分離不安症や飼い主さんのストレスに気遣い、適度な距離を保ちましょう。
人懐っこい猫を飼いたい方は、種類や育て方に注意しつつ猫とのコミュニケーションを大切にしながら信頼関係を築いてください。