犬・猫の肉球からポップコーン臭?!なぜ?3つの理由を徹底解説
「あ~たまらない」犬の肉球愛好家は、犬に噛まれようとも、うざがられようとも何度もあの病みつきになる肉球をかいだことがあると思います。
例えるなら、ポップコーン、えだまめ、クッキー、アーモンド……。とにかくちょっと塩っぽい、香ばしい匂いですよね。
「なぜ、肉球からポップコーンの香りがするのか?」肉球七不思議ともいえる謎を解説しましょう!
犬・猫の肉球がポップコーンな理由➀「汗」「汚れ」
肉球の匂いは、汗と汚れが混ざり合ったものです。
犬や猫の汗腺、いわゆる汗をかくための腺は、肉球の裏に集中しています。
犬や猫の汗は「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類。
肉球のまわりは、アポクリン腺よりもエクリン腺が多くあります。
肉球は汚れが付着しやすいため、アポクリン腺と汚れが身体よりも多く混ざり合いポップコーンを生み出しているのです。
アポクリン腺は、脂っぽい独特な分泌物がでており、足の裏の汚れと混ざり合うことで体臭とは異なる、香ばしい匂いを作り出してくれています。
犬・猫の肉球がポップコーンな理由➁「微生物」
犬・猫の肉球には、微生物(バクテリア)・細菌が多く潜んでおり、匂いの原因になっているといわれています。
もちろん、免疫機能に問題がない犬・猫の場合は、微生物や細菌がいても病気の原因にはなりません。
ちなみに、人間にも数えきれないほどのバクテリアや細菌が潜んでいます。
動物にバクテリア・細菌は身体を守るためにも必要なものといえるでしょう。
犬・猫の肉球は、唾液や汚れ、適度な湿気が微生物にとって心地良い環境といえます。
ちょっと驚きの事実ですが、肉球がポップコーンの香りがする理由にバクテリアや細菌も含まれていると科学的に証明されているのです。
犬・猫の肉球がポップコーンな理由➂「耳・皮膚の感染症」
犬・猫は耳を爪で耳の中や、皮膚をかきむしったときの菌が肉球に付いて独特な匂いを発生させるという説もあります。
耳・皮膚にいる菌は、免疫力が保たれている犬・猫の場合、病気に直結することがありません。
犬・猫の耳や皮膚には、健康な状態でも数多くの菌がいます。
耳や皮膚にある菌、肉球の汚れ、汗腺が混ざり合いポップコーン臭を作り上げているとも考えれています。
犬・猫の肉球トラブルには要注意!3つの注意点
「今日も肉球をかぐか~!」とクンクンしたときに、いつもと肉球の様子が違ったら要注意!
肉球は、犬・猫の健康状態を確認できる身体の部位の1つです。
自宅のワンコ・ニャンコの肉球の香りや様子も、日々のケアの1つとして肉球をチェックしてあげてください。
肉球が臭すぎる!外耳炎の可能性も
肉球が臭すぎる場合は、外耳炎になった耳をかきむしってい可能性もあります。
外耳炎の症状としては、黄色くネバネバした耳垢、赤く皮膚がただれる、いつもより耳をかく頻度が多いなどが挙げられます。
耳が垂れている犬・猫は、耳の中の風通しが良くないため特に気にかけてあげましょう。
外耳炎は、耳の中から独特な匂いを発するため、肉球をクンクンするときに、耳の匂いもクンクンしてください。
いつもの耳の匂いを確認しておくと変化にいち早く気づけるでしょう。
肉球が乾燥!ひび割れ・あかぎれになることも
肉球は歩いた場所や乾燥によっては、ひび割れ、あかぎれを起こします。
ひび割れ、あかぎれは、細菌が侵入し化膿することもあるため早めのケアが大切です。
散歩コースに足裏を傷つけるものが落ちていないか、部屋が乾燥しすぎていないかなども注意してください。
ひび割れ、あかぎれを起こした箇所を執拗に舐めてしまうワンコ・ニャンコもいるので、乾燥しやすい冬や散歩終わりは特に気にかけてあげましょう。
肉球を舐めすぎる!心のケアが必要な場合も
犬・猫は、肉球や手を舐める動物ですが舐めすぎている場合、過度なストレスを抱えている可能性もあります。
汗腺を冷ますために舐めているときや、綺麗にするためなどの理由で普段と同じような舐め方なら問題ありません。
ですが、環境の変化、病気からのストレスで過度に舐めている場合は要注意。
「手を舐めすぎて、手の毛が禿げてしまった」という事例もあります。
肉球をいつもより舐めている際は、退屈しすぎていないか、ストレスがかかりすぎていないか、病気はないかなどを気にかけてあげましょう。
犬・猫の肉球ケアおすすめ4選
犬・猫の肉球ケアの代表である「肉球マッサージ」「肉球クリーム」「シャンプー」「靴下」。
肉球は、犬・猫の生活を支える身体の重要な部位の1つです。
犬・猫がより快適な生活を営むためにも肉球ケアは欠かさないようにしましょう!
➀肉球マッサージをおこなう
肉球マッサージは、肉球を柔らかくほぐし、艶々に保つ効果があるだけではなく体調管理やスキンシップとしてもいいといわれています。
犬・猫に最適な力加減で優しくゆっくりとマッサージしてあげましょう。
自分で肉球マッサージをおこなうことが難しい際は、トリミングサロンなどプロの力を借りましょう。
➁肉球クリームを塗る
肉球がひび割れ、あかぎれを起こしている場合は専用のローションやクリームを塗ってください。
ひび割れ、あかぎれを起こさなくても「乾燥しているかな?」と感じた際は、塗ってあげましょう。
症状が酷い場合は、悪化する前にかかりつけの獣医師に相談して、肉球クリームを処方してもらってください。
➂汚れたら洗ってふき取る
犬・猫が外から帰ってきたときは雑菌が足の裏にたくさんついているため洗って、水もしっかりふき取りましょう。
帰ってシャンプーで汚れを流し終わったあと、タオルやドライヤーでしっかり乾かすことも重要です。
生乾きは、細菌が増える原因になります。
➃靴下をはかせる
犬・猫に靴下を履かせるのも肉球ケアの1つです。
1日中履かせるわけではなく、散歩のときや特に乾燥しているときなど時と場合に応じて履かせましょう。
ただ、靴下が苦手で、靴下自体がストレスの元になるワンコ・ニャンコもいるため、無理強いせずにストレスがかからない範囲で活用してください。
【番外編】うちの子ワンコ・ニャンコの肉球臭をアンケート調査!
「犬・猫の肉球はポップコーン以外にどんな匂いがするのか」「うちの子のワンコ・ニャンコと他の子の臭いは一緒か」気になります。
犬・猫の肉球の匂いに関してTwitterでアンケートをとってみました!
わんちゃんの肉球の匂い断トツに多かったのはやっぱり「ポップコーン」!
他には、アーモンド、ポテトチップス、えだまめ、スナック菓子、コーン、とうもろこしといった匂いを感じる方も。
ねこちゃんの肉球も「ポップコーン・アーモンド」の香りがすると答えた方が最も多かったです!
なんと、無臭だったねこちゃんも!
ねこちゃんは、トイレの砂の匂いが肉球につくこともあるため「トイレの砂」と答えた方も一定数いました。
【まとめ】犬・猫の肉球がポップコーンな主な理由は3つ
犬・猫の肉球がポップコーン、アーモンド、とうもろこしなど、とにかく病みつきになる香ばしい匂いがする主な原因は「汗と汚れが混ざり合ったもの」「バクテリア」「耳や皮膚からの感染」でした!
病みつきになる愛犬・愛猫の肉球。
ずーっとクンクンして愛犬・愛猫に嫌な顔をされている方も多いはず。そんな私も毎日、肉球を摂取しています。
最高な肉球ライフを送るためには、嫌がられながらも肉球ケアを欠かさずにしましょう!